高齢の母が一人暮らしを始めたら、家族が考えるべきリスクと備え

NEWS

コラム

高齢の母が一人暮らしを始めたら、家族が考えるべきリスクと備え

みまもり隊.comでは、全国の一人暮らし高齢者に向けた電話による見守りサービスを提供しています。その中でもご相談が多いのが、「母親が一人暮らしをしていて心配」というお声です。

 

これまで家族と暮らしていたお母様が、一人暮らしを始めるきっかけはさまざまです。配偶者との死別、子どもの独立、介護施設への入所を拒む意思など、ご本人の選択として一人で暮らすことを望むケースも多くあります。

 

しかし、子ども世代としては、離れて暮らす母のことがどうしても気になります。健康のこと、災害時の対応、詐欺被害、認知症の兆候、孤独死のリスク……。どれも他人事ではありません。

 

本記事では、高齢の母が一人暮らしをしている家庭に向けて、想定されるリスクと、家族としてできるサポートのかたち、そしてその不安を和らげるための現実的なサービスについてご紹介します。

 

「母の一人暮らし」が抱える主なリスク

 

一人暮らしは自由で気楽な面もありますが、高齢になるとその自由が「孤立」と紙一重になることがあります。以下のようなリスクは、どのご家庭にも起こりうることです。

 

・健康や体調の異変に気づきにくい

 

高齢者は突然の体調悪化や転倒が起こりやすく、それが原因で寝たきりや孤独死に至るケースもあります。毎日誰かと会話をすることがない場合、異変に気づくタイミングが遅れ、命にかかわることもあります。

 

・詐欺や悪質商法のターゲットになりやすい

 

高齢女性を狙った詐欺や押し売り被害は年々増加しています。「娘や息子に相談すれば止められたかもしれない」と後悔するご家庭も少なくありません。

 

・認知症の兆候を見逃しやすい

 

物忘れが増えたり、金銭管理が曖昧になったり、同じ話を繰り返すようになったり。こうした変化は日常の中でこそ気づけるものです。離れて暮らしていると、初期のサインを見逃してしまいがちです。

 

・災害時の対応が難しい

 

地震や台風などの災害時、高齢の一人暮らしでは、情報の取得や避難行動に支障をきたす場合があります。特に避難指示が出たとき、誰かに声をかけてもらえる環境があるかどうかで、命を守れる可能性が大きく変わります。

 

母の一人暮らしを見守るために家族ができること

 

不安を感じながらも、日々の仕事や家庭の事情でなかなか会いに行けないというご家族も多いと思います。そんなとき、少し意識を変えるだけでできることもたくさんあります。

 

①定期的な連絡を習慣にする

 

電話やLINEでの連絡を「毎週◯曜日」と決めておくと、本人にもリズムができて安心です。お母様がスマホやタブレットに不慣れな場合は、固定電話での通話でも十分です。

 

②心配ごとを言葉にして共有する

 

「倒れたりしたらどうするの?」「困ったことはない?」とストレートに聞くのではなく、「最近どう?」「テレビでこんな話やってたよ」と、会話の中でさりげなく不安を探っていくのがコツです。

 

③重要な連絡先や書類を共有しておく

 

万が一のときに備えて、かかりつけ医や地域包括支援センターの連絡先、保険証や通帳の場所などを確認しておくことも大切です。あくまで「いざというときのために」と伝えれば、警戒されることも少なくなります。

 

④プロの見守りサービスを導入するという選択肢

 

とはいえ、日々の生活の中で毎日連絡を取るのは現実的に難しいという方も多いはずです。そうしたとき、民間の見守りサービスを活用することが、母親の生活の安心と、家族の精神的負担の軽減につながります。

 

みまもり隊.comでは、AIやセンサーではなく、人が毎日電話でお声がけをするスタイルを採用しています。声のトーンや話し方から、体調や心の変化を察知し、ご家族に共有できる体制を整えています。

 

「昨日まで元気だったのに、今日はなんだか沈んでいる」

「食欲がないと言っていた」

「何度も同じ話を繰り返していた」

 

こういった“違和感”は、機械では拾いきれない部分です。人が話すからこそ伝わる情報があります。私たちがご家族に代わって、毎日の小さな変化を見守ります。

 

母親の“自立心”を大切にするバランス感覚

 

一人暮らしを選んだ母親の多くは、「まだ人の世話になりたくない」「自分のことは自分でできる」といった気持ちを持っています。それはとても大切な自立心であり、尊重すべきものです。

 

見守りサービスを導入するときには、「心配だから」ではなく、「お母さんがもっと安心して一人暮らしできるように」や「毎日話し相手がいると楽しいと思って」といった前向きな言葉で伝えることが大切です。

 

自立と安心の両立。そこを意識することで、母親も抵抗なくサービスを受け入れてくれるはずです。

 

まとめ|母が一人暮らしをするなら「見守りの仕組み」を用意して

 

高齢の母が一人で暮らすことに対して、不安を感じるのは当然のことです。その不安に対して「できること」を一つひとつ整えていけば、本人も家族も安心して暮らすことができます。

 

毎日の見守りを、家族だけで担うのは難しい時代です。だからこそ、みまもり隊.comのようなサービスを上手に取り入れて、安心できる暮らしを一緒につくっていくという選択肢を持っていただけたらと思います。

 

母親の「ひとりの時間」が、「孤独」ではなく「自由で安心な時間」になるように。私たちは、これからも“声の見守り”を通してご家族を支えていきます。

CONTACT US

お問い合わせは電話・LINE・メールより受付しています。
LINE・メールはお問い合わせページよりお願いします。