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気づかぬうちに孤独死の予備軍に。今、私たちができること
みまもり隊.comでは、一人暮らしの高齢者を対象に、人と人のやり取りによる電話見守りサービスを行っています。その中で日々感じるのは、「孤独死のリスクは誰にでもある」ということです。特別な事情がなくても、社会から孤立した状態になれば、誰でも「孤独死の予備軍」になり得ます。
孤独死はある日突然起こるわけではありません。実はその多くが、少しずつ社会とのつながりを失い、自覚のないまま“予備軍”として日々を過ごしている中で起こっています。この記事では、孤独死の予備軍とは何か、その兆候と背景、そして私たちにできる対策についてご紹介します。
「孤独死の予備軍」とはどういう人?
孤独死の予備軍とは、現在は健康で生活に大きな問題がなかったとしても、今後一人で亡くなる可能性が高い状態にある人のことを指します。本人が「自分は大丈夫」と思っていても、実際には周囲とほとんど接点がなく、いざというときに誰にも気づかれないような状況に置かれている人が該当します。
例えば、子どもと疎遠で、地域との関わりも薄い高齢者。あるいは仕事を退職してから人付き合いが減り、外出の機会も少なくなった中高年の方などです。特に一人暮らしである場合、体調を崩しても助けを呼べず、そのまま命を落としてしまうケースが後を絶ちません。
大切なのは、「予備軍」であるという自覚を持つこと。そして、自分がそうならないために、早めに行動を起こすことです。
孤独死の予備軍になりやすい背景
孤独死の予備軍になってしまう背景には、社会的な要因と個人的な要因の両方があります。
まず、家族関係の変化があります。晩婚化・非婚化が進み、子どもを持たない人も増えています。さらに、たとえ家族がいても、遠方に住んでいたり、交流が少なければ、いざというときに助けが届かないことがあります。
次に、地域のつながりの希薄化です。昔に比べて、近所付き合いが少なくなっており、マンションや団地では隣人の顔も知らないという人が珍しくありません。毎日の暮らしの中で、ちょっとした会話や挨拶すら交わすことがないという状況では、何か異変があっても誰にも気づかれないのです。
また、退職や配偶者との死別をきっかけに、生活リズムが崩れてしまうケースも多くあります。人との接点が少ないまま日々を過ごしていると、気づけば心も体も弱ってしまい、「気づいた時には誰にも頼れない」という状況に陥ってしまいます。
孤独死の予備軍の兆候とは
みまもり隊.comでは、日々のお電話の中で、孤独死の予備軍に共通する兆候があることを実感しています。たとえば、話す内容が限定的で、同じ話を何度も繰り返すようになったり、「最近、誰とも話していない」といった言葉が増える方は、注意が必要です。
他にも、食事の内容が偏っていたり、服装や部屋の状態に無頓着になってきた場合も、精神的な不調が始まっているサインである可能性があります。また、軽い体調不良を相談できる相手がいないというだけでも、リスクは大きくなります。
孤独死の予備軍の方の多くは、「迷惑をかけたくない」「誰にも頼りたくない」という気持ちを持っています。その気持ちが、結果的に誰にも気づかれず、命にかかわる事態を招いてしまうのです。
みまもり隊.comの取り組み
みまもり隊.comは、「機械ではなく人とのやり取り」を大切にしています。行政が行う音声ガイダンスによる安否確認とは異なり、私たちは毎日、人が直接電話をかけて、お話をする見守りサービスを提供しています。
「今日はどんな一日でしたか?」「昨日はよく眠れましたか?」といった日常の会話を通して、ささいな体調の変化や気分の波を見逃さず、必要に応じてご家族や関係者に連絡を取ることができます。
特に一人暮らしの方にとっては、毎日誰かと話すという行為そのものが大きな安心につながります。自分を気にかけてくれる人がいる。そんな存在があるだけで、予備軍から脱する大きな一歩になるのです。
孤独死を防ぐには「つながり」が必要
孤独死の予備軍から抜け出すためには、誰かとつながりを持つことが何よりも大切です。それは家族でも、友人でも、地域の人でも、あるいは私たちのような見守りサービスでもかまいません。
大事なのは、「一人ではない」と感じられる環境をつくること。誰かと定期的に話すことで、不安や悩みを言葉にすることができ、体調の異変も早く気づくことができます。
みまもり隊.comは、そうした「つながり」をつくる役割を担いたいと考えています。私たちが提供するのは、サービスというより、毎日の心の拠り所です。
まとめ
孤独死の予備軍は、特別な人の話ではありません。家族がいても、仕事をしていても、ふとしたきっかけで誰もがその一員になり得ます。
だからこそ、今この瞬間から「誰かとつながる」ことを意識してほしいのです。もしご家族の中に、一人で暮らす高齢の親御さんがいるなら。もしご自身が最近、人との関わりが減っていると感じているなら。みまもり隊.comの存在を思い出してください。
人の声には、あたたかさがあります。誰かとつながることで、人生はもっと安心できるものになります。孤独死という悲しい出来事を防ぐために、私たちはこれからも見守りを続けてまいります。
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